牧野富太郎博士からの手紙

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武井近三郎 著

日本の植物学を世界レベルに引き上げた植物学者・牧野富太郎から、富太郎没後に開園された牧野植物園に勤務した園芸家の著者に宛てられた二百通以上の手紙を掲載。
手紙をもとに富太郎との思い出話、親族との対談が収録され、富太郎の人柄や研究生活をうかがい知ることが出来る。
気の遠くなるような研究を一生をかけて成し遂げ、その業績には数々の賞が贈られているが、すべてを投げ打って研究に没頭する性分や金銭感覚の欠如などもあり、暮らし向きは苦しかったことがわかる。
それでも常に笑顔で気品ある写真の数々、人に支えられたエピソードをみると、事を成すには人をひきつける魅力が必要不可欠なのだと思う。

カバーに多少の擦れなどありますが、中はとてもきれいです。

単行本／281ページ
高知新聞社(1992)
寸法：13 × 18 × 2.2 cm
ISBN4-88692-628-2